今回は都合によりお休みした里山太郎に代わって、事務局上田がレポートします。
長くなりそうなので、前編・後編に分けてお届けしますね。
今回の主な内容は、5月の第1回イベントのときに設置した無人カメラの写真を確認することと、『こうち森林救援隊』のみなさんによる間伐作業の見学、そして、里山にどんな植物が生育しているかを調べる植生調査のための方形区の設置。
しかし当日は朝からあいにくの雨。そのため内容を一部変更し、屋内中心の活動となりました。
オープニングは、高知県ネイチャーゲーム協会の兼松さん(ケンちゃん)によるネイチャーゲーム。まずは空想のボールをみんなで投げあったり、エアー縄跳びをしたりして心と体をほぐします。

開会のあいさつのときには緊張気味だった子どもたちも、そして大人たちもすぐに笑顔いっぱい。みんなで見えないはずの縄を一生懸命目で追いかけて、ジャンプ!
手をつなぐ初対面の男性たち。普通ありえない光景だと思いますが、どうですこの笑顔。

実はこのネイチャーゲーム、ただのアイスブレイクではなくて、これから里山について学習する前の、ココロの準備だったのです。
最後に、動物の特徴を質問しながら当てっこする“動物交差点”というゲームをしました。里山にいる動物や昆虫の姿を一生懸命想像し、どんな生きものが棲んでいるかな?どんな動物がカメラに写っているかな?と期待を膨らませて、いざ里山へ!…の、予定でしたが、残念ながら雨のため、お庭にでて鴻上さんによる植生調査のレクチャーを聞きました。
里山にどれだけの種類の植物が生育しているかを知るには、その地域、区画の植生の特徴が最もよく出ていると思われる場所を選び、そこに正方形の枠を設置し、その内側を標本として調べる『コドラート法』という調査方法を用いるのが一般的だそうです。正方形の一辺は、木の高さを測り、その数値を基にします。

木の高さや幹の太さを測るための道具を実際に見たり触ったりしながら、自然環境保全に携わるプロのお仕事を少しだけ覗かせていただきました。本当はこの日、実際にコドラートを設置するところを見る予定だったのですが、雨のため後日設置することに。次回10月のイベントのときには、実際の植生調査の様子を見られると思います。
そうこうしているうちに雨も上がって来たので、朝から間伐をしている『こうち森林救援隊』さんの作業を見学しに里山へ。

ここで、スタッフや前回も参加していた参加者の方々から驚きの声が。「うわー!この前と全然違う!」「明るい!」

たくさんの森林ボランティアの方々が、汗びっしょりで作業中。私たちが屋内で活動していた2時間くらいの間に、竹や雑木がたくさん伐られ、すっかり山が明るくなっていました。あまりの変化に「こんなに伐って大丈夫?」と心配になったのですが、大切な木は残し、伐ってもすぐに芽が出てくる木を選んで伐っているから大丈夫なんだそうです。
そういえば、前回のイベントのときに鴻上さんも言っていました。里山は、ほおっておいて樹木が混みすぎてもいけないし、全部伐ってしまうのもよくない、短い期間で再生する萌芽力の強い木を選んでそこそこに手を入れる(かく乱)することで、多様な生物がくらす豊かな里山になる、と。
それにしてもスッキリしたものです。ビフォア・アフターをどうぞ。
Before(5月26日撮影)

After(7月14日撮影)

なんということでしょう!今回の方がお天気が悪かったのにも関わらず、間伐後の方が明るくなっています。『こうち森林救援隊』の匠の技で、木々の間から街並みを見おろせる、気持ち良い散策道に生まれ変わりました。

『こうち森林救援隊』では、今後継続してこの南ヶ丘の里山の間伐作業をすすめるそうです。地元住民の方々と「ここは筍取りが楽しめるように残そう」とか、「ここからの景観をよくしよう」とか相談しながら、地域で活用される里山づくりを目指すということですので、私たちも参加者のみなさんとその経過を見ながら、里山保全の大切さについて一緒に考えて行きたいと思っています。
最後に、子どもたちに手作りのお土産をいただきました。小枝のえんぴつ型ストラップや木のコースター、竹の一輪差しなど。
中央にある大きな木のコップはビールジョッキ!木をくりぬいて柿渋を塗ってあるそうです。「お〜、こっちは大人のお土産?」と期待したのですが、「これは見本です」と言われてガックリ。

『こうち森林救援隊』のみなさん、ありがとうございました。次回10月にはまたどんな風に変わっているか、楽しみです。
さて、つづく後編では、いよいよ 「無人カメラは見た!これが里山の動物だ!」をお届けします。

